借りるに借りれず 買うに買えず

 弊社は、某大手の化粧品会社様とお付き合いいただき、現場のキーマンの方々から色々と教えていただいたそのお陰で液体系の製造工場用向けソフトには好評をいただいており、各社とも10年以上のおつきあいを頂戴している。

「ソフトの開発は現場を知ること」

という弊社の方針で 弊社のIot分野およびハーブ薬草栽培分野へのトライにあたって、圃場と併設してソフト開発拠点を設ける事とした。

しかしここからが長い道のりで、「農地は買えない、貸してもらえない」

農地は購入は地元の農業委員会の許可が必要である。「農業人」として認定していただく必要があり、条件は
  個人なら3反(900坪、3000平米)以上所有し、地元居住で農業を営む事」
  法人なら農業法人であり地元に事業所がある事(役員の内何人かは農業人である事)

ここからがややこしくて、

 弊社は株式会社だが農業法人でないので、駄目であり、それなら農業法人を作ろうとJAに相談すると地元JAは、過去取引があるか、地元の出身でないとできない。それより地主はヨソモノに土地を売りたくないですよ だそうである、

 では借りようとすると、これもヨソモノには貸したくない、貸すとしても1年契約という条件で、圃場兼研究所が設置できない。

 この繰り返しである。

地元の農業人として認可されている方に購入していただき、それを借りようかと話をすすめたのだけど、

色々と伝手を頼って相談した結果
借主がなく遊休地で困っている某リゾート地(土地は市の所有)が、あくまでも農地圃場でなく「研究所内に付属ガーデンがある」との条件(建前)で、貸してくれることになった。

やれやれである。

基本、農業に新規参入は大手でないと無理が結論