1. コピー専用ユーザーの追加(Microsoft アカ無し)
スタートメニュー →「Windows Terminal(管理者)」または「コマンドプロンプト(管理者)」
net user copyuser userPass /add
net localgroup administrators copyuser /add
copyuser… コピー専用ユーザー名userPass… パスワード
※ 管理者でなくても良ければ administrators に入れないで OK です。
(コピー専用なら本当は「Users」+必要なフォルダだけに権限付与の方が安全)
2. 共有フォルダの作成と権限設定
(1) フォルダ作成
例:D:\SharedData
エクスプローラーでフォルダを作る → 右クリック → [プロパティ]
(2) 共有タブ(共有権限の設定)
- 「共有」タブ → 「詳細な共有」
- 「このフォルダーを共有する」にチェック
- 「アクセス許可」ボタン
- 「追加」→
copyuserを入力 → 「名前の確認」→ OK copyuserに「読み取り」「変更」(必要なら「フルコントロール」)を付与- 不要なら「Everyone」は削除 or 権限を外す
(3) セキュリティタブ(NTFS 権限の設定)
- 「セキュリティ」タブ →「編集」
- 「追加」→
copyuser追加 - 必要な権限(読み/書き)を付与
- ここでも「Everyone」に広い権限が付いていないか確認
ポイント:
「共有タブ」と「セキュリティタブ」の両方でcopyuserに権限が必要です。
(どちらか片方だけだとアクセス拒否になります)
3. ネットワークプロファイル・共有の有効化
Windows Server 2025 は GUI 付きインストール前提で書きます。
(1) ネットワークプロファイル → プライベート相当
- タスクバー右下のネットワークアイコンをクリック
- 「ネットワークとインターネットの設定」を開く
- 左の「イーサネット」または「ネットワーク」 → 接続しているアダプタをクリック
- ネットワークプロファイルを 「プライベート」 相当に(表示名は多少違っても、
「この PC を検出できる」「ネットワーク上のデバイスを見つけられる」側に設定)
※ Server の場合、最初「パブリック」や「ドメイン」になっていることが多いです。
ワークグループ運用なら「プライベート」にしておくのが無難です。
(2) 詳細な共有設定
- 「コントロールパネル」を開く
(スタート → 検索で「control」と入れる) - 「ネットワークと共有センター」
- 左メニュー「共有の詳細設定の変更」
ここで:
- 「ネットワーク探索を有効にする」
- 「ファイルとプリンターの共有を有効にする」
- 「パスワード保護共有を有効にする」
→ ここを 有効 にしておくと、copyuserのユーザー名とパスワードを必ず聞かれる
4. ファイアウォール設定(SMB ポート)
簡単なやり方(推奨)
- 「コントロールパネル」→「システムとセキュリティ」→「Windows Defender ファイアウォール」
- 左の「Windows Defender ファイアウォールを介したアプリまたは機能を許可」
- 一覧から
- ファイルとプリンターの共有
- SMB Direct(あれば)
にチェック(必要なプロファイルにチェック:プライベート / ドメイン)
直接ポートを開ける場合(Advanced)
- 同じ画面から「詳細設定」→「受信の規則」
- 「ファイルとプリンターの共有 (SMB-In)」など SMB 関連を 有効 にする
※ TCP/445、TCP/UDP 137–139 を個別に開けてもいいですが、
通常は上記の「ファイルとプリンターの共有」を有効にする方が簡単です。
5. 接続確認(クライアント側)
クライアント PC(Windows 11 など)から:
- エクスプローラーのアドレスバーに
\\サーバー名\SharedData
または\\192.168.11.8\SharedDataを入力
ユーザー名/パスワードを聞かれたら:
- ユーザー名:
XC750DA\copyuserではなくサーバー名\copyuser(例:WS2025\copyuser)
または.\copyuser(ローカルユーザーとして明示) - パスワード:
userPass
ここで「資格情報を記憶する」にチェックすると、その PC では次から自動で入ります。
6. バッチファイルでアクセス(Server でも同じ)
Windows 11 の例を Windows Server 用に書き直すと、基本は 同じ です。
サーバー側の共有名が testusr だとして:
@echo off
chcp 932 >nul
REM 既存の接続をクリア
net use \\192.168.11.8\testusr /delete >nul 2>&1
REM 新規接続
net use \\192.168.11.8\testusr userPass /user:WS2025\copyuser /persistent:no
REM 以降、コピー処理など
xcopy \\192.168.11.8\testusr C:\user\ish\bin /d /y
WS2025… Windows Server 2025 のコンピュータ名に置き換えてくださいuserPass… さきほど作成したパスワード
ポイント
/user:の前半は「接続先サーバー名\ユーザー名」にする
(クライアント PC 名ではなく「サーバー側」の名前)- 同じ IP/共有に既に別ユーザーで接続していると、新しいユーザーでは接続できません
→ 最初にnet use /deleteしておくのが安全です。