WindowsServewr2022でタスク実行やファイル共有でトラブルの対応方法

Administrator ローカルだけだとネットワーク先に行けない

1. 共有フォルダ側の設定(アクセスされる側)

  1. 対象フォルダを右クリック → プロパティ
  2. 共有タブ → 詳細な共有 → 「このフォルダーを共有」。
  3. アクセス許可をクリックし、利用するユーザーまたはグループを追加。
    • 例:DOMAIN\BackupUser または サーバー名\Administrator
  4. 必要なアクセス権を付与:
    • 読み取りのみ → 読み込み系の処理用
    • 変更(フルコントロール推奨) → バックアップやコピーなど書き込みが必要な場合

2. NTFS(セキュリティ)権限の設定

  1. フォルダ プロパティ → セキュリティ タブを開く。
  2. 「編集」から対象のユーザー/グループを追加。
  3. 少なくとも以下を付与:
    • 読み取り:コピー先にアクセスする場合
    • 書き込み:コピーやバックアップで保存する場合
    • フルコントロール:運用が楽だがセキュリティ的に広すぎる場合があるので要注意

共有権限NTFS権限は両方で「許可」が必要です。どちらかが拒否/未設定ならアクセス不可になります。

. タスクスケジューラでの実行権限

権限分離がより厳格化 しています。

  • タスクの設定
    1. タスクスケジューラ → 該当タスクの プロパティ → 全般 タブ。
    2. 「ユーザーまたはグループの変更」で、共有フォルダにアクセスできるアカウントを指定。
      • Administrator ローカルだけだとネットワーク先に行けないケースが多い。
      • ドメインユーザーか、同一資格情報を持つローカルユーザーを設定する。
    3. 「最上位の特権で実行する」にチェック。
  • サービスアカウントの利用
    • 頻繁にネットワークへアクセスするなら、専用の バックアップ用サービスアカウントを作り、共有フォルダに権限を与えるのが安定。

両サーバーに同じローカルユーザーを作成

  1. サーバーA(アクセス元)サーバーB(共有先) の両方で、同じユーザーを作成します。
    例: ユーザー名: backupuser パスワード: P@ssw0rd123
  2. 両方にまったく同じ ユーザー名・パスワード を設定することが重要です。
    → ワークグループでは「認証が一致すれば同一ユーザー」と見なされます。

共有設定(アクセスされる側のサーバー)

  1. 対象フォルダを右クリック → プロパティ共有タブ
  2. 「詳細な共有」→「このフォルダーを共有」にチェック。
  3. アクセス許可backupuser を追加し、必要な権限(変更/フルコントロール)を付与。

3. NTFS権限の設定

  1. フォルダの プロパティ → セキュリティタブ
  2. backupuser を追加。
  3. 「読み取り」「書き込み」または「フルコントロール」を許可。

共有権限NTFS権限 の両方で許可しないとアクセス不可。

タスクスケジューラで実行する場合

  1. タスクの 全般タブ → ユーザーまたはグループの変更 をクリック。
  2. .\backupuser を指定(「.\」はローカルユーザーを意味する)。
  3. 「最上位の特権で実行する」にチェック。